不動産会社による査定には『机上査定（簡易査定）』と『訪問査定』に大別されます。この２つの査定方法には以下のような特徴があります。

【机上査定（簡易査定）】

その名の通り机上で行われる簡易的な査定です

メリット

・無料

・手軽に依頼できる

・おおよその金額を短い期間で把握できる

机上査定は、Webやメール、電話などで依頼できます。不動産会社の担当者が現地を訪れることがなく、早ければ当日中には査定結果が出る為、気軽に依頼できることがメリットです。

デメリット

・査定の精度が低い（査定価格に大きな幅がある）

・不動産会社の特徴が把握しにくい

机上査定は、立地や広さ、築年数など机上でわかる情報だけで査定するため、訪問査定と比較すると査定の精度は大きく下がります。また、不動産会社に赴いたり、担当者に現地に来てもらって話をしたりしないため、不動産会社の特徴が把握しにくいです。

【訪問査定】

担当者が実際に現地を調査して算出する査定です。

メリット

・無料

・査定の精度が高い

・不動産会社の特徴が出るため比較しやすい

・担当者の「熱意」や「やる気」など姿勢を確認できる

机上ではわからない現況や周辺状況なども踏まえて査定を行うため、精度の高い査定価格を期待できます。また、訪問査定では、直接、担当者と話をすることになるので、不動産会社の実績や特徴を知ることができ、担当者の姿勢も把握できるので不動産会社の比較もしやすくなります。

デメリット

・手間がかかる

・机上査定と比較して時間がかかる

査定の精度を高めるには、購入時の資料やリフォーム歴や内容がわかる書類を準備する必要があります。また、査定の前に家の中を片付け、当日、不動産会社の担当者が来るため、立ち合いが必要になります。そのため、机上査定と比較して手間や時間がかかります。

【２つの査定はどう使い分けたらよいか？】

基本的には、机上査定（簡易査定）、訪問査定ともに無料で査定を受けることができます。ご自身（所有者様）のご意向や検討段階に応じて、２つの査定をうまく使い分けましょう。

【机上査定がおすすめな人】

・まずはおおよの査定額を知りたい

・直接対面せずに査定やアドバイスをしてもらいたい

・売却が先になるため、現在の価値の概算を知りたい

【訪問査定がおすすめな人】

・正確な査定額を知りたい

・不動産会社や担当者のことをより深く知りたい

・買い取ってもらうことも検討している

最後に売却の理由や売却する時期によって、机上査定が良いか訪問査定が良いかも変わってきます。信頼できる不動産会社であることがわかっていれば、担当者にご自身の事情を話しアドバイスを受けるのも良いかと思います。